点字楽譜利用連絡会
(点譜連)
Japan Association of Braille Music
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- 2月8日に点字楽譜研究会を開催します
2月8日(土)の13時30分から15時30分まで、高田馬場の日本点字図書館3階多目的室において、久しぶりに「点字楽譜研究会「を開催します。 当会副代表の加藤俊和氏が講師を務め、「国際点字楽譜会議を踏まえた日本点字楽譜表記」の動向について、お話しします。 以下、加藤さんからのメッセージを掲載します。 点字楽譜研究会を久しぶりに開催いたします。 視覚特別支援学校用の令和6年度点字教科書「小学生の音楽」は 「1992年国際点字楽譜会議決定を踏まえた日本点字楽譜表記」によって 編集・発行されました。 今回は、このことにつきましての経緯についてご説明するとともに、 日本における今後の点字楽譜表記についての情報交換ができればと存じます。 30年以上も前のことですが、1992年にスイスで国際点字楽譜会議が開催され、 「今後世界で使用される点字楽譜の表記」が決まりました。 その中で、日本における独自性についても了解されており、国内においては 「この決定を踏まえた日本点字楽譜表記」の早期採用が望まれていました。 日本における点字楽譜については、点字教科書の影響が大きいため、 文部科学省(文科省)が認める「何らかの手続き」が必要でした。 しかし、音楽が選択科目であることもあって、その扱いにふれられないまま 30年以上が経過してしまいました。 2023年10月、文科省編『点字学習指導の手引(令和5年改訂版)』 が発行され、その第8章5節「点字楽譜指導における配慮事項」の 「5 点字楽譜の諸記号について」に、この変更について記載がされました。 これにより、令和6年度改訂の小学校の音楽点字教科書は、従来からの変更点は わずかですが、点字楽譜記号を一部変更した表記となっています。 2月8日の研究会では、その経緯について説明するとともに、 日本における今後の点字楽譜の表記について考えたいと思います。 多くのみなさまのご参加をお待ちしています。 どうぞよろしくお願いいたします。 (この件のお問い合わせは、eメール:pxb02164@nifty.com 加藤俊和まで お願いいたします。) 非会員の方もご参加いただけますので、どうぞメールでお問い合わせください。
- 今年最後のコンサート
毎日忙しくしていてなかなかこちらのホームページに書き込みができず、申し訳ないかぎりです。 気が付けば、今年もあと12日しか残っていません。そして、私が毎年続けている「クリスマス・バッハシリーズ」のコンサートが1日半先に迫ってきました。 このシリーズは31年間続けていますが、最初の10年はホールがほぼ満杯になり、毎回600人近い方々に集まっていただいていました。 しかし、最近は少しずつお客様が減少し、多くても300人をわずかに超える程度、という状態が続いていました。 しかし今年は、物理学者の佐治晴夫先生をお招きして、バッハや宇宙にまつわるお話を伺いながら無伴奏曲を弾くという企画を立てたところ、500人を超えるチケットが販売され、久しぶりに多くの方々の前でバッハを演奏できることになりました。 講演活動を通じて平和の尊さを訴えておられる佐治先生とご一緒に、新年への希望を皆様と分かち合える回にしたいと思っています。 夏から秋にかけてとんでもなく忙しい日々が続き、疲労感の中で自分の演奏にもやや自信を失いかけていた私ですが、最近はようやく落ち着きを取り戻し、技術的な練習にも意欲をもって取り組めるようになってきました。その成果を発揮して、自分で納得のゆく演奏をするとともに、皆様にバッハの醍醐味が伝わるような音楽をお届けすべく、最後まで体調に注意しながら、心して当日を迎えたいと思っています。 コンサートは21日の14時から、東京文化会館小ホールで開催します。 http://www.music-wanami.com/category/concert/
- 11月1日、サイトワールドでイベントを開催します
11月1日の午後、錦糸町のすみだ産業会館で開催される第16回サイトワールド1日目にて、点字楽譜をテーマとしたイベントを開催することになりました。 昨年は初めての開催でしたが、会場が満席になるほど多くの方にお越しいただき、点字楽譜について皆さんと語らうことができました。 今年は、パソコンやブレイルメモを使ったデモンストレーションも加えて、新たな点字楽譜の活用の広がりについても考えていける内容です。体験談やミニミニコンサートもありますので、ぜひ足をお運びください。お知り合いにもご紹介いただけましたら幸いです。 記 点字楽譜の魅力~楽譜点訳を支援するソフトの紹介とミニミニ音楽会 ・日時: 2024年11月1日(金) 13時30分~15時30分 ・場所: すみだ産業会館 サンライズホール 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 3-9-10 錦糸町マルイの8階、9階) ※ 点譜連の催しは、9階の第1・第2 会議室で開催します。 ・イベント詳細ページ https://www.sight-world.com/event2024/%E7%82%B9%E5%AD%97%E6%A5%BD%E8%AD%9C%E3%81%AE%E9%AD%85%E5%8A%9B ・サイトワールドトップページ https://www.sight-world.com/ ・ご案内: 昨年に続き、当会主催のイベントを開催します。 音を文字で表す点字楽譜と、グラフィック系の五線譜、このシステムの違いを乗り越えて相互変換を可能にしたソフト、ビースコアの開発者である村上恭子さんのお話とソフトの実演、点字ディスプレーのブレイルメモに加わった楽譜読み上げ機能など、デジタル技術を駆使した点字楽譜普及への取り組みをご紹介します。 点字楽譜を用いて活動する音楽家の体験談、そして上田喬子、澤村祐司、和波たかよしによるミニミニ音楽会もあります。 盛り沢山のイベントに、是非お立ち寄りください。
- 10月6日は「アフタヌーンコンサート」です
演奏の合間にトークを交え、リラックスした雰囲気でクラシックの名曲をお聴きいただこうとのコンセプトで、1984年に始めた私のアフタヌーンコンサート、その第32回を、10月6日(日)の午後2時から、東京文化会館小ホールで開きます。 今回は長年のデュオ・パートナーである土屋美寧子との共演で、モーツァルト、プーランク、グリーグのソナタを演奏します。時代もお国柄も違う3人の作曲家のスタイルをどう弾き分けるか、私はそれを今回の課題として練習を続けています。 私にとってのクラシック音楽、それは人生最後の日まで研究を続け、身を捧げるに相応しい宝物です。そして、もしかすると若いころに比べれば技術は衰えているかもしれませんが、79歳の今だからこそ表現できる世界もあることを、これらの作品を通じて実感しています。それは、言葉にしてしまうと「音楽がどれほど素晴らしいものなのかを伝える」ということになるのですが、素晴らしいと言っても漠然としていて、ぴったり来ないと思います。 私は、これまで何度か「巨匠」と呼ばれる人たちの演奏を聴きましたが、その時の感覚は、正に「鳥肌が立つ」という感じ、背中がぞくぞくし、次に胸の中が温かい喜びで溢れて、「ああ生きていて良かったな」と思う、そのような経験でした。 それと同じものを皆さんに感じていただけるように弾くこと、それが私の究極の目標であり、今回もそれに少しでも近づきたいと願って演奏します。 チケットは、私のホームページからお申し込みいただけます。 http://www.music-wanami.com/ また、視覚障害者とお付き添えの方のために、割引チケットも用意しています。これは、下記のホームページからお申し込みいただけます。 https://x.gd/HUBrP 皆様のご来場を、心からお待ちしています。
- 東京に戻ってきました
8月5日に東京の我が家を離れ、22日までは松本で「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に参加、続いて自身が音楽監督を務める「八ヶ岳サマーコース」で15人の受講生を指導し、今月3日に帰宅しました。 松本のフェスティバルは、1992年の第1回から2回休んだだけでほぼ毎年参加を続けていますが、総監督だった小澤征爾さんを失って最初の今年のフェスティバルは、今後へ向けての大きな意味を持つ催しになりました。私は、三つのオーケストラコンサートの全てに出演して6公演に参加、さらに「ふれあいコンサート」ではシューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」を若いメンバーとともに演奏しました。 直前に指揮者が体調不良で来日できなくなるというピンチを乗り越えて、サイトウ・キネン・オーケストラは今の私たちにできる最高の演奏をしようと皆で気持ちを高め、首席客演指揮者の沖澤のどかさんをはじめ、代役を引き受けてくださった下野竜也さん、ラデク・バボラークさんらの下で素晴らしい演奏を作り上げ、フェスティバルは成功のうちに幕を下ろしました。 ブラームスの交響曲、全4曲という、私がオーケストラのメンバーとして最も演奏したいと望む作品による今回のフェスティバルで、私は「どんなに無理をしてもすべての曲を暗譜して演奏しよう」と自分に言い渡しました。でも、実際にやってみて、短期間に次々これらのシンフォニーを弾くこと、それを暗譜して皆と一緒に演奏することはかなり困難な仕事で、何回か挫折しそうになりました。 でも、仲間たちは一緒にステージに登ろうと励ましてくれ、昔の生徒だった田島高宏君は、練習のない午前中に私が弾くのを聴いて暗譜の間違いを直してくれるなど、何人もが温かくサポートしてくれました。そのお陰で、なんとか無事にすべての演奏を終えることができたのでした。 オーケストラが大好きで、レベルの高い桐朋学園の学生オーケストラで弾くことを夢に見、それを実現させるために齋藤秀雄先生が私をオケの一員として迎え入れて合奏の訓練をしてくださったのは、60年も前のことです。でも、たくさんの楽譜を見て次々演奏するプロのオーケストラ団員になることは、夢に見ることすらできず、険しいソリストへの道を目指すことになりました。 そんな私を、小澤さんはサイトウ・キネン・オーケストラに招いてくれ、お陰で30年以上も、このオーケストラの中だけではあっても、一人のオーケストラメンバーとして多くの経験を積むという、大きな幸せを得ることができました。 指揮者が急に変更されたにもかかわらず、素晴らしい演奏をやってのけたメンバーの能力は非常に高く、その中で演奏することで、今年も私は多くの刺激や養分を得ることができました。それと引き換えに、身体がかなり弱ってしまって未だに回復していないのが少し気掛かりではありますが、胸の中は「この経験を活かして自分の演奏もさらに高めていこう」と希望でいっぱいです。 私は、16人の「第1ヴァイオリン奏者」の一人に過ぎず、私の好不調はオーケストラの成功に大きな影響を及ぼすものではありません。とは言うものの、やはり一人ひとりのメンバーの心が寄せ集まって一つの音楽を作り出すのですから、私が強い意気込みを持ってこれらの曲の暗譜での演奏に挑戦することは、オーケストラ全体に、ごく僅かであっても何かの影響を及ぼすのではないか、とそんな気持ちで頑張ってきました。 来年はもう80歳、このような無理はできないかもしれませんが、サイトウ・キネン・オーケストラとオザワ・フェスティバルの発展を願う私の心は、いつまでも持ち続けていくつもりです。 さて、自分にとってもう一つの柱とも言える「八ヶ岳サマーコース」もいろいろなことがありました。それについては、次回のブログで書くことにしましょう。
- 八ヶ岳サマーコンサート
昨日は、私にとって最も大切なイベントの一つである「八ヶ岳サマーコンサート」が無事に終了しました。 あろうことか、私は先週末にコロナに感染してしまい、3日間ほど喉の激しい痛みに苦しんだ後は、倦怠感に悩まされました。 24日からリハーサルを予定していましたが、医者には26日までの隔離を言い渡されました。でも、メンバーの了解を得て、25日と26日は、およそ5時間から6時間のリハーサルを行いました。もちろんマスクを付け、休憩時間は私だけ別の部屋で食事を取る、といった少し寂しいリハーサルでしたが、それでも白熱した議論を戦わせるなどしながら、皆で曲を作り上げていきました。 幸い、病気は順調に回復し、金曜日には健康体が戻ったことを実感できるまでになりました。リハーサルの後は、先週キャンセルしてしまった生徒の補講もできて、まずは心残りのない状態でコンサートに向かいました。 普段は、このコンサートに続いて1週間のサマーコースを開くのですが、今年はすでにあちこちで述べた事情でサマーコースが8月末となったため、美寧子と私は27日の夜は甲府に宿泊し、昨日の朝長坂へ移動してリハーサルと本番、地元の方々との打ち上げもやって、最終列車で帰宅しました。サマーコース参加者にあまり聴いてもらえなかったこと、市民オペラの本番と重なってしまったなどの悪条件があって、お客様は少し減ってしまいましたが、それでも地元の方々は「これからもコンサートは続けましょう」と力強く言ってくださり、私は次への希望を胸に長坂を後にしました。 今回最も嬉しかったのは、室内楽、特にシューマンのピアノ五重奏曲で、共演者たちが熱のこもった素晴らしい音を響かせてくれたこと。皆エネルギー全開で弾いているのが伝わってきました。でも、その音は常に美しさを保って、決して楽器を押さえつけるような音にはなっていなかったこと、皆が開かれた心で、精一杯音楽を表現しようとしていることに、私は心からの幸せを感じたのです。「これが八ヶ岳で培ってきた歴史の姿なのだ」と満足が胸いっぱいに広がりました。 演奏中には時々弓の毛が切れることがあります。熱演して、つい力が入ると切れてしまうのですが、もちろんそういう弾き方も必要な時があります。でも、昨日の私は、本番の間に一度も弓の毛が切れることはありませんでした。肩の力が抜け、「自分が頑張らなければ」という気持ちよりも「皆と一緒に音を作る」という楽な気持ちで演奏に向かうことができたのです。これを可能にしてくれた素晴らしい共演者たち、林詩乃さん、田島高宏さん、山本大心君、そして土屋美寧子に改めて心からの「ブラボー」を送ります。 2年後、2026年は第40回の節目、そしてサマーコースを閉じる年になります。できるだけ多くの歴代参加者を招き、盛大なコンサートを催したいと考えています。熱のこもった響きを、どうぞご期待ください。 写真は、演奏直後のステージ裏で撮影したものです。皆さん、本当にありがとうございました。
- 選挙に出かけて
7月6日の点譜連の総会とつどいは、久しぶりに多くの皆様に集まっていただけ、実り多い会となりました。ゲストのホルン奏者の坂田優咲さんは、明るい語り口で先輩格の澤村祐司さんとの対談を楽しんでいる様子でした。さまざまな葛藤に直面しながらも「諦めずにやり通す」という強い気持ちのこもったお話は、去年の菅田さんとはまた違った意味で、その人間的な魅力を強く印象付けました。この会の模様は、いずれ音声か動画でご紹介したいと考えています。 さて、今日は少し悲しかった出来事をご紹介します。 7月5日に、私は妻とともに都知事選挙の期日前投票に出かけました。いつも「点字で投票したい」と申し出ると、用紙の準備などかなり待たされることが多いので、時間の余裕を持って区役所の窓口を訪れました。 「点字投票で」と言うと、受付の女性は「点字ですか、代筆もできますよ」と言います。こんなことを言われたのは初めてだったので、ちょっとびっくりしながら「いえ、点字で」と繰り返すと、隣の女性が「代筆でもいいんですよ」みたいなことを言いました。 ここで、私はブチ切れてしまいました。受付の人に悪気はなかったと思いますが、私は自分が文字も書けない人間だと愚弄されたような感覚に襲われ、思わず「点字と言ってるじゃありませんか」と声を荒げてしまいました。 点字投票は、もう70年近く前から認められている投票の手段であり、私はこの点字投票の普及と理解を願いながら、ほぼ毎回選挙に出かけてきました。そうした人生まで否定されたような、本当に悲しい出来事でした。 点字は立派な文字です。目の代わりに指先を使って、私たちはその文字を読み、それを用いて勉強や仕事をし、趣味を楽しむのです。視覚障害者には文字が書けない、などとは決して思わないでいただきたいと、心から願うのです。
- 総会とつどいでお会いしましょう
もう日付が変わってしまいましたが、昨日、7月4日は千葉工業大学に、大学院生への特別授業のために出かけ、今日の午前中はプールでの体操、さらに、8月の小澤フェスティバルの室内楽コンサートのメンバー変更などの用事が重なり、かなり精神的にドタバタしてしまいました。 こうなると、暗譜の作業もはかどらず、日付が変わる直前まで懸命に楽譜を読んでいました。 これから眠って、頭を切り替えて、明日は点譜連モードで1日を過ごします。多くの皆さまと、つどいや総会でお目にかかれることを願っています。 暑さが続く中、お出かけいただくのは恐縮ですが、どうかお気を付けてお越しください。非会員も入場できますので、ご遠慮なくお訪ねください。よろしくお願いいたします。
- 点字楽譜は命綱
今、私は8月に長野県松本市で開催される「セイジ・オザワフェスティバル」で演奏する曲の暗譜に追われています。今回は、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしてブラームスの交響曲全4曲、さらにメンデルスゾーンとR.シュトラウスの作品のプログラム、そして室内楽コンサートではシューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」を演奏します。 長年私たちを牽引してこられた偉大なマエストロ、小澤征爾総監督が逝去された今、私たちは彼が残した財産である「サイトウ・キネン・オーケストラ」をさらに発展させ、より良い芸術の担い手となるとともに、小澤さんが残したものをさらに若い世代へと伝える橋渡しとなるよう、しっかりその役割を果たさなければなりません。私もその一員となり得ることを願い、今回はフェスティバルが始まって以来最も多い7回のコンサートに出演します。 視力のない私は、当然ながら楽譜を見ながら演奏することはできず、すべての曲を暗譜することになります。その暗譜の元になるのは点字楽譜であり、私には「トニカ」という点訳グループが楽譜の点訳をしてくださっています。今回も、たくさんの曲をお願いしましたが、正確で丁寧な、心のこもった点訳で、私は大きな感謝とともに勉強を続けています。 オーケストラで演奏するためには、音を覚えるだけでなく、弓の上げ下げまでしっかり覚える必要があります。今年のコンサートマスターが弓使いを決め、先日その楽譜が送られてきました。私は、音だけを先に読んで勉強していましたが、昨日はブラームスの第3交響曲の弓使いの入った点字楽譜ができて、メールで送られてきました。これを紙に打ち出してみると30枚を越える量になります。しっかり勉強し、8月のフェスティバルに備えます。
- 7月6日に「点譜連のつどい」を開催します
高田馬場駅に近い日本点字図書館で、7月6日(土)の午後1時15分から、今年度の点譜連総会と、点譜連のつどいを開催します。非会員の方にもご来場いただけるので、ここにお知らせを掲載します。 つどいは午後2時から4時30分までです。 今回のゲストはホルン奏者の坂田優咲さん。お話と演奏をお聴きいただきます。続いて3時過ぎからは、坂田さんも交えて自由に参加者が意見交換する時間を設けます。 音楽がお好きな方、点字楽譜や視覚障害者の活動に関心をお持ちの方は、どなたでもご出席いただけます。ご来場をお待ちしています。 以下は、会員向けの「点譜連ニュース」に掲載した内容を一部転載します。 坂田優咲・澤村祐司対談「五線譜と点字楽譜、音楽と生きること、二つの葛藤」 2017年のつどい以来7年ぶりにご出演くださる坂田優咲さんは、大学、大学院、そしてフリーの音楽家として歩んでいく中で様々な葛藤があり、目標に向かって歩くための新たな道を模索していました。 本対談では、坂田さんならではの体験談や葛藤をお話しいただき、直向きに歩み続ける坂田さんの人柄に迫りたいと思います。 演奏曲目 ・ラフマニノフ作曲 ヴォカリーズ Op. 34-14 ・ブヤノフスキー作曲 「旅の印象による4つの即興曲」より 4. Japan ・シューベルト作曲 魔王 Op. 1 D 328
- ホームページがリニューアルオープンしました
点字楽譜利用連絡回、代表の和波たかよしです。 当会は2005年に当時の皇后陛下、美智子様から「点字楽譜のために役立てて欲しい」とのメッセージとともに賜った御下賜金をもとに、2005年4月に発足しました。 現在、日本における楽譜点訳は、それを利用したい個人の要望に沿って、いくつかの楽譜点訳ボランティア団体が製作していますが、当時はボランティア団体相互、あるいはユーザー同士の交流が少なかったため、同じ楽譜の点訳が複数の団体で行われたり、すでに点訳が出来上がっている楽譜の点訳を新たに手掛ける、といった事例が多く発生していました。 そこで私たちは、個人の依頼によって作られた点訳楽譜でも、可能なものは他のユーザーが共有できる仕組みを作りたいと考えて、この会を発足させました。 資金難など、さまざまな問題があったため、ホームページの開設は2013年となりましたが、各ボランティア団体、及び会員ユーザーなどのご協力により、共有可能な点字楽譜のリストを作成して、ホームページ上で公開し、その後もデータの追加を行ってきました。 しかし、ホームページを動かしているソフトウェアのアップデートなどの影響を受け、検索ページがたびたび使用不能に陥るといった問題が多発したため、こうした問題の影響を受けにくいホームページを新たに作成することにし、ページの製作を依頼している株式会社ラビットの荒川明宏社長、荒川香織さんを初めとする方々のご協力で、ホームページがリニューアルオープンする運びとなりました。 どんな楽譜が点訳されているか、それを検索していただくのがこのホームページの最大の役割です。でも、せっかくのホームページなので、一般の方々に点字楽譜のことやそれを使うユーザーたちの活動、また点訳ボランティア団体の動きなどをお知らせして、点字楽譜への関心を深めていただけるようなコンテンツをこれから作っていきたいと考えています。 当会の運営に当たるのは、全員が他に仕事を持っている多忙な人たちです。そのため、点譜連の歩みは決して「迅速機敏」というわけには行きませんが、200年前に考案された点字楽譜を守り、普及を図り、そして多くのユーザーに役立てていただけるよう、努力を続けたいと思います。 このブログも、なかなか更新できないかもしれませんが、私に可能な範囲で、点譜連の動きや点字楽譜に関するニュース、また私自身の点字楽譜活用法など、少しずつご紹介して参ります。お目を留めていただければ幸いです。今後も点譜連を、よろしくお願いいたします。